四国・山陽・山陰の旅

あらまし

会社の出張で表日本や海外に行く機会はよくあった。 北海道出身なので、北海道はともかく、それ以外の北の日本もいろんな意味で行く機会があり、制覇していた。九州・沖縄もしかりである。 しかし、どうしても四国・山陽・山陰というのはなかなか行く機会がない。

たまたま、時間を十分に取れることになり、13日間という大量休暇のチャンスを得ることができた。独身・休暇・体力・（いろんな意味での）タイミング、どうもこれらがちょうどいい機会に私に降り注いできた。これは行くしかない。

とりあえず、四国と山陽・山陰が特集されたガイドブックを購入し、行きたいところをつらつらと付箋を貼ってゆく。その結果、付箋だらけの本が出来上がった。どう考えても全ていけるはずがない。でも、そこはめげない、今回のテーマは「その場で考える。何も考えない。行き当たりばったり。」である。

さて、出発しよう・・・

期間

2006年4月8日〜4月20日 (13日間)

フォトアルバムと旅の概要

アルバム	日付	走行メータ	旅程	コメント
1日目	4/8	24,375〜24,879 504Km	自宅を出発 東名経由で京都まで 京都 嵐山 旅館	出発は朝の４時。今日・明日は友人夫婦、カップルと京都の桜を見物である。私だけがひとりなのがちょっとさびしいが気にしない。それよりも、土曜の真昼に嵐山現地待ち合わせと言う強行手段がなんともわれわれらしい。
2日目	4/9	24,879〜25,156 277Km	旅館発 京都御所 →車駐車のまま、銀閣寺方面へ 車ピックアップ後、福山友人宅へ	京都の桜はちょうどこの時期満開であり、とてもいい時期に行った。朝に車をこすってしまったのが悲しいが、気温も程よくなんとも気持ちの良い観光だった。
3日目	4/10	25,156〜25,510 354Km	福山友人宅発 瀬戸大橋 五色台・高松 徳島・かづら橋・祖谷渓(いやけい) 高知ホテル	あいにくの雨。五色台の景色に心躍らせたが、結局霧を見に行ったようなものだった。それでも、かづら橋は雨のせいもあって観光客もおらず、探検気分を味わい、夜は高知の知人と語らい、それも楽しかった。
4日目	4/11	25,510〜25,898 388Km	高知ホテル発 四万十・河口 足摺岬 竜串海岸 四万十・沈下橋 愛媛・日吉道の駅(車中泊)	出発時、警報が出るほどの大雨、雨にたたられている。四万十川も日本一の清流と呼ばれるが、私には日本一の濁流に見えた。行く先々で雨による影響でほとんど観光できず。愛媛に向かう道は国道というのにほとんど林道で遭難するかと思ったくらいである。
5日目	4/12	25,898〜26,270 372Km	日吉道の駅発 四国カルスト 岩屋寺 面河渓（おもごけい） 石鎚スカイライン 松山 しまなみ海道 福山友人宅へ帰還	車中泊で目覚める。３０過ぎの車中泊は、それはそれで楽しかったが、やってはいけないと心に決める。天気も思わしくない。案の定、四国カルストは単なる霧の大地と化していた。
6日目	4/13	26,270〜26,426 156Km	福山友人宅発 尾道 厳島（宮島） 岩国ホテル	ここにきてようやく晴れた。尾道の散策では、映画「転校生」の舞台を訪問、厳島では厳島神社や山の頂上まで散策。非常に楽しんだ。
7日目	4/14	26,426〜26,557 131Km	岩国ホテル初 錦帯橋・岩国城 長門峡 瑠璃光寺 五重塔 山口・湯田温泉ホテル	まずまずの天気、雨が降っていない分マシ。錦帯橋は楽しめたが、岩国城は、復元だけあって、たいしたことはない。長門峡では、とあるご遺体の第一発見者となってしまって背筋が凍る思いをしてしまった。
8日目	4/15	26,557〜26,741 184Km	湯田温泉ホテル発 秋芳洞 秋吉台（カルスト台地） 萩・東光寺 浜田ホテル	また雨。それでも、鍾乳洞・カルスト台地は十分楽しめるほどの天気だったので、四国カルストと比べると断然よかった。しかし、萩の町散策は大雨でそれどころではなく、東光寺だけを見て、海沿いに浜田までドライブするにとどまるが、浜田の焼き鳥屋さんでは、店員さんと楽しい会話を楽しめた。
9日目	4/16	26,741〜26,972 231Km	浜田ホテル発 石見銀山 出雲大社 日御碕 熊野大社 神魂神社（かもすじんじゃ） 松江・しんじ湖温泉ホテル	いよいよ、晴れ本番。銀山、出雲大社、日御碕と観光、どれも良い感じである。
10日目	4/17	26,972〜27,024 52Km +60Km (島内レンタカー)	松江・しんじ湖温泉ホテル発 七類港発着・隠岐島（島後） 松江ホテル	晴れ。隠岐の島への日帰り強行日程。滞在時間３時間３０分でいかに島後を制覇できるかに賭ける。
11日目	4/18	27,024〜27,222 198Km	松江ホテル発 境港 米子・弓ヶ浜 島根・清水寺 大山・大山時 三徳山三仏寺・投入堂 鳥取・温泉旅館	晴れ。本格的観光の最終日。投入堂は、ふらっとよったのだが、山の頂上まで歩いて日本海まで見渡せる眺望だという。往復で２時間以上かかる険しい道のりらしかったが、時間切れで入山すらできず。次回の健闘を祈りたい。
12〜13日目	4/19〜4/20	27,222〜27,959 737Km	鳥取・温泉旅館発 鳥取砂丘 富浦海岸 城崎 敦賀 一般道経由名古屋 名古屋より東名経由自宅着	最終日。晴れ。鳥取砂丘と富浦海岸、その後日本海にそって福井まで走りながら、ガイドブックなしで気になるところに立ち寄った。城崎の温泉街は非常に魅力的で、次回訪れたいところに仲間入りしてしまった。その後、名古屋経由、途中で高速のSAで仮眠をとって自宅まで一気に走行し帰宅。
総走行距離		3,644Km (3,584Km+60Km)
総通過都道府県数		19府県	神奈川・静岡・愛知・岐阜・三重・滋賀・京都・奈良・兵庫・岡山・広島・香川・徳島・高知・愛媛・山口・島根・鳥取・福井

旅を終えて

旅館や日程をほとんど決めず、大体の日程で回った割には旨く締めくくったたびになったと思う。途中、萩では大雨にたたられたが、その日程を生かして隠岐の島にいけたのは非常に得をした感じがする。

ただ、１３日間といってもこれだけ回るにはやはり時間が少なく、温泉街を中心に、もっとゆっくり時間をかけて観光したいという感じもする。

もとより、温泉街でも特に温泉宿に泊まって、料理を楽しむとかもしていないので、そういう旅もしてみたかったと思うが、それは、年を重ねてからゆっくり楽しむとしよう。

今回の旅では、実に多くの神社・仏閣・自然を訪れた。地元の人にはたいしたことはないのだろうが、やはり自然では１０万年とかかかって形成されたものもあり、歴史の深さを感じるし、神社・仏閣では、日本人はやはり歴史をもった民族であり、そこに歴史があり、それによって日本の国風というのが形成されてきていると感じることが多かった。特に、出雲大社の発祥は1200年前というから驚かされるし、本殿が70メートル近い高い場所まで上げられて建築されていたというのに驚かされる。さらには、この発祥の由来の中には、日本語の基本的な語源がいくつもあるのがすばらしい。ここだけでなく、山陰を旅すると、多くの日本の歴史が山陰を中心に形成され、山陽側の文化はそこを基礎として形成されてきていることが垣間見れる。（いや、ちゃんと勉強したわけではないので本当かどうかは怪しいところである。）私は歴史は年号を覚えて、それを解答用紙に書くということのように思えていて、非常に苦手な教科だが、その意味をひとつひとつをつなげると実は面白いのだろうなと思えた。

定年にでもなったら、もっとゆっくりいろんなところを回ってみたい。

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