------------------------------------ [まとめ] 単純計算による経路数予測ではなく、「現実的な経路数予測」が必要だ! - Registryのためにも、ベンダのためにも、オペレータのためにも.... - この辺まとめて、文章にしたいね Fred Draft - Metropolitan Addressingについて、もう少し心を知りたいな これからのアクション - 今日のまとめをJANOG MLに投げて意見を乞う(このメールのこと) - ニーズによるmultihome分類(RFC3582)でのチェック (発表の中身はプレゼン資料参照) [background] できれば、Fred Bakerのv6multihome i-dへのfeedbackもしたいな [IETFでのIPv6マルチホーム検討について] 松本@NTTさん 発表Summary: IETF multi6 WG, shim6 WGの活動の紹介 Q: multi6 WGの検討で出てきたshim6以外の様々な候補は現在どうなっている? A: 検討が止まっている Q: ULIDとIP addressの関係は? A: ULIDは、手持ちのIP addressの中から適当に選ばれる。 1 session内ではULIDは同じ。(実際にwireに流れるIP addressは変わるかも) Q: shim6 for IPv4はあり得るか? A: 理論上にはある程度できるが、IETFではそのような動きはない。 C: IPv4でやったとしても、load balancerとあんまりかわらないな C: 本質的にsite-multihomingとhost-multihomingとは全然違う。 End-siteを守る技術としては使えるけど、ISP運用技術としては 使いにくいな... Q: Packet Filteringとの相性は? A: あるIP addressでパケットを落としても、別IP addressで疎通してしまう。 それが嫌なら、shim6 headerが入っているパケットは全部落とす位しか できないでしょう。 Q: 障害検知はどうやってやるの? A: 定期的に両端末の各IP address間で疎通確認(ハートビート)して検知 C: IPv4/v6を混ぜてfall backできると面白いかもね。(最早Layer7の世界だが...) C: shim6では原理的に困難だが、SCTPだとできるはず [IETFのdraftについて] 河野@Ciscoさん 発表Summary: Fred Bakerのdraftの紹介 Q: "Metropolitan Addressing"のMetropolitanの規模は? A: そこまでは規定してない C: 100万程度? Q: "Metropolitan Addressing"を仕切るAuthorityとは? A: そこまでは規定してない C: 雰囲気的には地域IXが一番近いかな Q: 実際問題IPv6 Punching holeでどの位scalabilityは破壊されるのか? A: Fredのdraft section 2.1にある想定(*)に基づくと、1000万となる。 (*) - 2050年には地球の人口は100億になる - 2050年には、人口1000に対し、1つのmulti-homed networkがある - 2050年には、地球上の全ての人間が、電話や郵便と同様にインターネットを使用する (RFC1787は、"PI"の定義を記述しています。で、IPv6では、multi-homed networkはPIとして扱うことにすると、1000万という試算が成立します) C: でも1ASにつき数prefixだとすると、現実問題そんなにいかないのでは? 理論上の予測と現実に基づいた予測とで激しく乖離している感じがある C: IETF grow WGでの予測だと、7〜10年後で150〜200万経路 http://www3.ietf.org/proceedings/06mar/slides/grow-0.pdf Q: 4byte-AS導入は経路数に影響を与えるか? C: ASのとりやすさがそんなに変わるわけではないので、多分ない Q: 中継装置の性能的にはどんなもんなんでしょ? A: 積んだ金に比例する(メモリとかエンジンとか)が、最高性能のなら今の「現 実予測」は無茶な数字ではない (e.g. Ciscoだと、v4:100万, v6:25万位) C: 性能の将来予測と、経路の増えるトレンドとの比較が必要なのでは? C: 「全てのケースをカバーできる経路フィルタポリシー」は無理だが、 「最低限このくらいはやってね」(i.e. 「それをやらないとこの位 破綻する」) というフィルタポリシーはあった方がよいでしょう。 c.f.) Oct 13にFred Bakerが来日します [IPv6マルチホーム用アドレス割り当てについて] 外山@NTTさん 発表Summary: ARIN,APNICでIPv6 PIを創設することになった Q: PI block自体が分割される可能性は考慮しているか? A: 0ではないが、そんなに激しくはないと思っている。細かくはまだMLで 議論中 Q: 「マルチホームしてないPIの回収」はAPNICで認められたのか? A: まだ議論が詰まってない Q: マルチホームはしないが、リナンバーが面倒でPIが欲しい人はどうする? A: 今回対象外。そこまで認めると経路数増加が無視できないのではないか? ただ状況を見て、徐々にPI配布範囲を広げるのはありだと思う Q: 割当料金は誰が決める? A: APNIC(JPNICはAPNICに合わせる)。同じサイズのPAよりは高い。 C: PIを高くすると、逆にPAのpunching holeがはびこってしまうかも... Q: AS番号は義務化しているか? A: していない。マルチホームすることだけが条件 C: 「マルチホームしなくてもAS番号があればいい」というポリシーもありかも [AS番号数から推測した経路数予測] (外山@NTTさん) 発表Summary: PIありだとしても、IPv6 full routeは10年位は10〜20万経路程 度で収まるのでは? Q: 携帯屋さんの参入により予測は変わるか? A: 予測には入っていない C: 携帯carrierの数程度のprefixが増えるだけなので、そんなに変わらないのでは? [IPv6 Ops議論の整理] Speaker: 藤本@NECさん 発表Summary: 実は今日と同じ議論が昔行われていた... Q: IPv6 punching holeはもう存在するのか? A: IPv4ほどではないが、0ではない Q: IPv4 punching holeは日本では盛んか? A: あまり盛んではない。アメリカでは盛ん。